ハウルの動く城
【公開日】
2004年11月20日
【あらすじ】
町の小さな帽子屋で働く、内気な18歳の少女・ソフィーは、自分に自信が持てずにいた。
彼女の住む王国では戦争が勃発しているが、それも遠い世界の話に過ぎなかった。
しかし、町外れに魔法使い・ハウルの動く城がやって来たことで、彼女の日常は変わっていく。
なんと帽子屋を訪ねてきた荒地の魔女の呪いにより、90歳の老婆にされてしまったのだ。
それからソフィーは止むなく家出し、荒地を放浪した。すると、目の前に巨大な動く城が。
その後、ソフィーは生きる為に、動く城の掃除婦として働くことを決意した。
彼女は、甘ったれで自信家のハウルやその弟子・マルクル、何故か荒地からついて来たカカシ・カブ、
城を動かしている火の悪魔・カルシファーと暖炉を囲み、家族のような時間を過ごした。
そしてソフィーは弱虫だけれど、悪い人ではないハウルにも少しずつ心を開いていくが、
戦火は彼らへ確実に忍び寄っていた。以前までは戦争を嫌っていたハウルも、
「ようやく守らなければならないものができたんだ…。君だ。」と言い残し、城を後にする。
焼け落ちていく町の様子を城から見ていたソフィーは、傷つくハウルを救おうと、
カルシファーに説得し、辛うじて城を動かすことに成功するが、逆に崩壊させてしまった。
絶望するソフィーだが、目の前に残された城の扉から彼女が忘れていた、
過去にハウルと交わした『約束』を思い出していく。
二人が出会うずっと前、星の降る夜に小屋のある花園を歩く、少年の頃のハウル。
星の光を自らの体内に入れたことで、二つの心臓が彼の中で鼓動し始める。
それと同時に少年は、銀髪の少女が叫ぶ声を聞く。「私、必ず行くから。未来で待ってて。」と。
呪われた運命に苦しめられても、ハウルは必死の思いで待ち続けたことに気づいたソフィーは、
戦場から帰還したハウルを抱きしめるが、彼の命は燃え尽きようとしていた。
涙を拭ったソフィーは、今度は自分が約束を果たす番だと自覚する。
ソフィーはみんなの協力でカルシファーとの契約の謎を解明し、
ハウルを救うことができたが、カブが犠牲となってしまった。
そしてソフィーがカブにキスすると、奇跡が起こり、カブの正体が戦争をしている隣国の王子と判明する。
和平を約束して、みんなに笑顔が戻ったところで使い犬・ヒンが、王室付き魔法使いで、
ハウルの師匠・サリマンへ状況を報告。政治の混乱をおしまいにさせ、再び平和がおとずれた。
【登場人物】
ソフィー・ハッター
父親が遺した帽子専門店・『ハッター帽子屋』でお針子として働いていた、18歳の少女。
荒地の魔女の呪いにより90歳の老婆の姿に変えられ、転がり込んだハウルの城で、
掃除婦として働くこととなる。家を出て働く妹とは違い、引っ込み思案で、
自分の地味な容姿に劣等感を持っていたが、老婆にされたことで自意識から解放され、
積極的な性格になっていく。
ハウル
街では『美女を口説いては、その心臓を食べてしまう』と噂されている、魔法使いの美青年。
しかし、実は弱虫で、傷つけられたりすると自分の殻に閉じこもる一面もある。
物語の序番では金髪に染めていたが、ソフィーが風呂場の棚をいじった為、魔法が解け、
それ以後は黒髪のままになる。カルシファーに心臓を与え、契約を結んだことで、
自身の魔力を強めると同時に彼を城に縛りつけてしまっている。また戦場へ赴く時は、
黒く巨大な、鳥に似た魔物へ変身するが、使い続けると元に戻れなくなる危険性も伴っている。
マルクル
8歳から10歳くらいのハウルの弟子。外出時やまじないの販売をする時は、
魔法のフードを被り、老人に変身して応対する。
当初は背伸びをして、大人びた振る舞いをしていたが、ソフィーに懐くうちに、
子どもらしく無邪気な一面を見せるようになる。
カルシファー
ハウル自身と動く城の魔力の供給をしている、火の悪魔。
水に弱く、燃料となる食べ物がなければ、消えてしまう。また食べる物によって、
魔力の量や質が異なり、相性の良い人物の一部(ソフィーの髪)を食べることで、
一気に魔力を上げることができる。
荒地の魔女
50年前に悪魔と契約したことから、サリマンに王室を追放された魔女。
若さ、美貌と、ハウルの心臓に執着し、彼をつけ狙っている。
のちにサリマンに魔力を奪われ、実年齢の老婆の姿に戻されてしまうが、
成り行きから動く城に住むこととなる。
レティー
街の中心部に位置する喫茶店・チェザーリで働く看板娘でもある、ソフィーの妹。
陽気な性格で街中の男性や兵士たちから人気がある。
ハニー(ファニー)
ソフィーの義母。『ハッター帽子屋』の経営者だが、店に出ることはほとんどなく、
いつも何処かに出かけているらしい。呪いをかけられたソフィーが家出した後、
店を畳んで資産家の男性と再婚する。元『ハッター帽子屋』を新居に戻って来たソフィーと再会し、
老婆になった彼女を受け入れ、抱きしめるが、実は罪悪感を覚えつつも、
サリマンの手先として遣わされていた。
カブ
ソフィーが荒地で出会った、カブの頭のカカシ。
何らかの魔法がかけられており、自在に動くことができる。
サリマン
王室付きの魔法使いでもある、ハウルの師匠。
素晴らしい才能を持つハウルを、後継ぎにしようと決めていたらしい。
小姓
サリマンに仕える、金髪の少年たち。皆、同じような容姿をしている。
国王
ソフィーたちの住む国を統治する王。
ヒン
サリマンの使い犬。ハウルの様子を探るべく城へ送り込まれたが、
ソフィーたちにすっかり懐いてしまい、報告したのも一度きりだった。
【管理人の一言】
「待ってて。私、きっと行くから。未来で待ってて。」
闇に呑み込まれていくソフィーが涙ながらに叫んだ、
この台詞を初めて聞いた時は、心の底からグッときました。
そうか、この時からハウルはずっとその約束を果たす為に、
ソフィーが現れるのを待っていたんだなと思うと…本当に切なくなります。
また、たとえ、どんなに過酷な運命に打ちひしがれようとも、
この約束だけは守ってみせるという強い意志がきっと、
ハウルの中には宿っていたのだろうと私は思います。
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プロフィール
①『もののけ姫』
②『天空の城 ラピュタ』
③『千と千尋の神隠し』
好きなジブリキャラ
【男性】アシタカ、ハウル、アレン
【女性】クシャナ、アリエッティ、シータ
【子ども】宗介、マルクル、メイ
【動物】ジジ、坊ネズミ、ヒン
好きなジブリ主題歌
①「テルーの唄」
(『ゲド戦記』)
②「カントリーロード」
(『耳をすませば』)
③「いつも何度でも」
(『千と千尋の神隠し』)
好きなジブリの曲
①アシタカせっ記
(『もののけ姫』)
②人生のメリーゴーランド
(『ハウルの動く城』)
③ハトと少年
(『天空の城ラピュタ』)
実際にあったら乗ってみたい乗物
①メーヴェ(『風の谷のナウシカ』)
②海原電鉄(『千と千尋の神隠し』)
③タイガーモス号(『天空の城ラピュタ』)
実際にあったら行ってみたい場所
①海の見える街(『魔女の宅急便』)
②キングスベリー(『ハウルの動く城』)
③タタラ場(『もののけ姫』)
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